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*くろちゃんねる要素あり。
何度か訪れたことのあるそこそこ立派なマンションの前。
そこそこと言っても、一介の学生、しかも高校生が一人で住んでいると思うとやはり不相応なものに思える。
いや……だがそれには確かなんか理由があって、前に話を聞いてなるほどと納得したような気も……。
なんだったかなぁと、首を捻っている姿なんて向こうから見えているわけあるはずないのに、耳元で聞こえる声は
『ちょっとどうでもいいこと考えてんじゃないわよ!』と怒鳴りつけてきた。
『どうしてあの子は私達に何にも言わずに勝手に一人で行動するのよもおおおっ!征ちゃあああああん待ってて私も今から
行くからあああああっ!!』
どうやら可愛い後輩が何の相談もなしに一人で危険な場所へ飛び込んで行ったことが相当気がかりのようだ。
後ろで必死に彼を宥めすかそうとしている声がはっきりと聞こえてくる。いつもは皆の父(口調は母)のように振舞っている彼は、
一度暴走すると中々に手に負えない。
そんなことを考えている中、この前した会話がハッと頭をよぎる。そうだ、そうだった。
確か父親の単身赴任が終わったら一緒に住む予定で借りたから、一人暮らしにしては大きい部屋なんだって言ってたなそう言えば。
『ゴルアアアァァァァ!!聞いてんのか鉄平ェェェェェッ!!』
ついにいつものお姉さん口調が崩れて、なんとも男らしい声がそりゃもう鼓膜を破り割かんばかりの音量で流れてきたので、木吉は
アハハと笑いながら電話を耳から遠ざけた。
「聞いてる聞いてる。で?赤司はメールでなんて?」
『……"スカイプに僕から何か来ても決して開かないように。あとこのスレッドに目を通しておいてくれ"ってURLが一緒に』
「ハハ、簡潔で赤司らしいじゃないか。まぁそう心配しなくても、彼は大丈夫じゃないことを大丈夫だとは言わない男だ。
そうだろ玲央」
木吉のあっけらかんと笑う声に、玲央が呆れたように『そういう問題じゃないわよ……』とため息を吐いた。
だが木吉ののんびりとした態度に感化されたのか、先ほどまでの取り乱した様子はもう感じられない。
『あんたは?今火神君の家?』
「あぁ。今マンションの前で日向達を待ってる」
最初、木吉に連絡をしてきたのは、リコではなく日向だった。
泣きじゃくりながら電話してきたリコに理由がわからないながらも異常事態を察して、自分にも連絡してきたらしい。
何かあったのかも知れないからちょっとそのまま起きててくれ、と。
まさか日向もここまで大事かつ訳のわからないことになってるなどとは、露にも思わなかっただろうが。
その後リコから火神と黒子、そして降旗から来てるであろうメッセージを絶対に開くなという通達が入り。
次いで日向からこれを読んで今の現状を理解しろとスレッドのURLが送られてきた。
さすがの木吉にも簡単に信じられるものではなかったがからかわれているなどとは欠片も思わなかった。3年間共に過ごしてきた、
仲間なのだから。
それからスレッドには一度も上がらずROMに徹していたのだが、リコが火神の家に行くと書きこんでいたので、自分も着いて行くと
連絡を入れたのである。
『そう。良い報告待ってるわね』
「期待に答えられればいいけどな。あんまり暴走して葉山と根武谷を困らせてやるなよ」
『普段は私が手焼かされてるんだからお相子よ。じゃあね鉄平』
すっかりと元の調子に戻った玲央に、じゃあなと返して通話を切った。
スカスカの中身のない会話は、それでも波立った気持ちを収めるのには役立ったようだ。
玲央の気持ちはわからないとは言わない。自分だって後輩が引っ張り込まれて、内二人は今も行方不明なのだ。
そしてもう一人は……木吉の表情に珍しく影が落ちる。
赤司は大丈夫と言っていた。生きていると。けれど……やはり落ち着いていられるものではない。
携帯の時計を見てみると、木吉がここに着いてから10分ほど経っていた。
本来なら既に日向達と落ちあっていてもいい所だが、先ほど日向からリコを落ち着かせたいから少し遅くなるというメールが
来ているのだ。
あの二人も木吉と同じようにスレッドを覗きながら向かっていたのだろう。だとすれば今のリコの状態は、想像するに容易い。
今はどうなっているのだろうかとスレッドを覗くと、どうやら赤司が高尾達と無事落ちあえたらしかった。今からまた先ほどの
家まで戻るようだ。
少し考えて、木吉は電話帳を呼びだした。
全体の半ばほどに入っているその名前を選んで、電話を掛ける。
起きているだろうか。昔から夜行性の所があったから起きている確立は高いが、電話に出るかどうかは……。
『……なんだ』
「……おぉ、出た」
『ハッ、てめぇからかけてきた癖になんなんだよ。切るぞ』
「悪い悪い。出るとは思わなくてさ。あ、そうだ。ちょっと退治して欲しいお化けがいるんだけど」
コール音を5つも数えない内に相手が出るとは露ほども思っておらず、つい言葉が詰まってしまった。
だが折角だし切られる前にと木吉は早速本題を上げたのだが、向こうには伝わらなかったらしく『はァ?』と怪訝な声を返される。
「いやだからな、お化け退治を」
『ッハ、んなの桃太郎にでも頼んどけ。俺が知るか』
「え、桃太郎ってお化け退治出来るのか?」
『っ、あ゛ーっ!てめぇの!そういうとこが!すっっげぇ腹立つんだよっ!!』
……ふむ、何やら機嫌を損ねたらしい。
どうしたものかと少しだけ考えて、まぁいつものことかと気にしないことにした。
今は出来るだけ早くお化けを退治したい。
それを伝えようとして、そういえばあれはお化けで合っているのだろうかと考える。
お化けじゃないのか?いやだがお化けではなかったら、黒子は一体何に襲われたというのだ。
でも確かに皆お化けとは言っていなかった。じゃあなんと呼んでいたんだったか……あ、そうだ。
「関口君だ。関口君を退治してくれないか」
暫しの沈黙の後、電話の向こうからハッと鼻で笑う声が聞こえてきた。
『……関口君ねぇ。ったく意味わかんねー名前つけやがって、バカじゃねぇかあの影薄いの』
相手の言葉に、少しだけムッとする。
可愛い後輩を馬鹿にされて怒らないなどと、先輩の名が廃るではないか。
「黒子はバカなんかじゃないぞ。普通ぐらいに頭はいいんだからな」
『フォローになってねぇじゃねぇか後輩が馬鹿ならてめぇは大馬鹿だこの木偶の坊が』
なんとも苛立たしげな早口で捲し立てられたが、木吉はただ「お前滑舌いいなぁ」と感心を見せただけだった。
相変わらずズレた男である。電話口の向こうから『……もうコイツマジ嫌い死ねばいいのにバーカバーカ』と話してるだけで
疲れるとでも言いたげな声で悪態を吐かれた。
ともかく、相手はどうやら"関口君"がわかるらしい。どこから入った情報なのかは、聞かずともわかった。
きっと玲央……はさっき自分が相手をしていたから、葉山辺りからだろうか。
とりあえず意味のわからない現象が起きたらコイツを引っ張り出すというのが、昔からの暗黙の了解だ。まぁコイツ自身は
了解などした覚えないというだろうが。
「で、今のとこどんな感じなんだ?」
『ハ、どんな感じも何もねぇよ。最悪だ』
「……助かる見込みは?」
『助かるのが誰を定義として言ってんのか知らねぇが、まぁ大丈夫なんじゃねーか』
大丈夫と言いながらも、その口調はどこか重々しく決して楽観視しているわけではない。
言い回しの節々からもどことなく含んだものを感じて、木吉は「どういうことだ」と問うた。
『フハッ、言葉のままだっつーの。状況は最悪だが助かる見込みも低くはない。だが俺としては―――全員死ねばこれからが
楽になるってだけの話だ』
少しだけ口元を吊り上げているだろうということだけはわかった―――だが。
その言葉にどんな意味が含められているのかそれを見つけ出すことは、木吉でさえも出来なかった。
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・
・
・
835.赤
さて、どういう意味だと思う?
836.別世界のななし
えー、なんだろ全然わかんねぇ。
837.別世界のななし
言葉の意味も意図も何一つわからないな。
とりあえずなんかのヒントか?
838.別世界のななし
"最初の場所"ってことは、やっぱ場所のヒントじゃないか?
839.別世界のななし
最初、っていうと公園か?
840.別世界のななし
あぁ、ゲーム入ったらまず同じ公園からスタートなんだっけ。
じゃあそこかなぁ。
841.別世界のななし
でもゲーム自体は公園から始まるわけじゃかったって黒が言ってたろ。
なら最初の場所が公園っていうのはおかしくないか?
842.黄
"夏の子供の朝"っていうからには、子供の目から見た"最初の場所"なんじゃないっスかね。
843.別世界のななし
"夏の子供の朝。向かうのは最初の場所"だもんな。
子供が向かう場所ってどこだ?
844.別世界のななし
わざわざ夏に限定されてるわけだから、夏に特別行く場所だろうな。
なんだろう、プールとかしか浮かばないや。
845.鷹
俺夏の朝とか言われたら8時から9時にやってたアニメしか覚えてないわ。
846.別世界のななし
>>845 わかるwwww
847.別世界のななし
10時25分からのコナンとなwwww
848.別世界のななし
>>847 やべぇ懐いwwwそういやなんかそんな中途半端な時間からやってたよなwwww
849.別世界のななし
ってことはその家の中のテレビがあるとこじゃね?
850.別世界のななし
最初の場所っていうのが、起きてから向かう一番最初の場所だとすると、なくもないか。
起きたらまず飯食べにリビングに下りるだろし、リビングには大体テレビあるだろ。
851.赤
なるほど。じゃあとりあえずリビングに行ってみるとするか。
朝のアニメは僕も楽しみに見ていたな。
852.別世界のななし
え!?赤様アニメ見るの!?
853.別世界のななし
ちょっと意外だな……。
なんかずっと囲碁将棋チャンネルとか、株価の動きとか見てるイメージだったわ。
854.別世界のななし
>>853 おまおれwwwww
855.別世界のななし
ちょwww赤様が株価の動きチェックするとかwww高校生だぞwwww想像してみろよwww
……あれ、違和感どこいった?
856.別世界のななし
違和感が完全に迷子wwww
857.別世界のななし
違和感仕事サボんなwwww
858.鷹
リビング到着ー!
まずテレビ周辺探してみる。
さっきも一応調べたけど、イベントが起きて何か見れるようになってるものがあるかも知れないから、ちょっと調べ直すな。
ってことでちょい潜るぜ!
859.別世界のななし
そうか、さっき一回調べてるんだっけ。
おう、いてら!
860.別世界のななし
>>イベントが起きて何か見れるようになってるものが~
その可能性は大だな。
さっき調べたとこももう一度見直しといた方がいい。
気をつけてな。ノシ
861.別世界のななし
てか後残り150切ったけど、そろそろ新しいスレ立てとく?
862.別世界のななし
>>861 早くないか?普通後50ぐらいで立てるもんじゃねぇの?
863.別世界のななし
まだ大丈夫じゃないかな。
864.別世界のななし
いや、落ち着いてる時に立てといた方がいいかも知れないぞ。
これまでの経緯から見て、いつ赤達が上がってこれないような状況になるともわからないし、速報で一気にkskする可能性もあるから。
ゲームの中にいる奴ら同士でも携帯が繋がらないなら、生命線はこのスレしかないからな。
865.別世界のななし
俺も>>864の言う通りだと思う。
立てれる時に立てといた方がいいんじゃないか。
866.別世界のななし
>>864 確かに。さっきも速報と黒のことで一気にkskしたもんな。
867.別世界のななし
じゃあ俺ちょっと次スレ立ててくる!.+゚ヽ(`・ω・´)ノ.+゚
868.別世界のななし
>>867 ㌧クス!
869.別世界のななし
>>867 サンキュ(*`ω´*)
870.別世界のななし
>>867 任せたぞ!いてら!!ノシ
871.鷹
ε=(ノ゚д゚)ノ タダイマー
かなり細かく探したけど、リビングには何もなかった( ´・ω・`)
ここじゃないみたい。
872.別世界のななし
違ったか……。
873.別世界のななし
えーじゃあどこだー……?
874.別世界のななし
>>"夏の子供の朝。向かうのは最初の場所"
んー?(´゚ω゚`)
875.鷹
一気に書き込み減ったな。
皆わかんないかぁ。俺らもさっきから話し合ってんだけど全然わかんねーの(ノД`)ノ
難易度高いにもほどがあるぜ……。
俺らに何を探させたいんだコイツはー!(´;ω;`)
876.緑
思ったんだが、それ一文ではわからないものじゃないのか。
877.別世界のななし
>>876 おぉ、緑!どういうことだ?
878.緑
その場所は地図で星マークがついていた所だろう。
そしてそのマークは、そこを除いて後4か所ある。
つまり、そういうメモを5つ集めて初めて、何を指してるのかがわかるんじゃないのかと思うのだが。
879.別世界のななし
>>878 あ!そうか!
880.別世界のななし
>>878 なるほどな!言われてみれば確かにそうだ!
881.別世界のななし
>>878 緑ナイス!!
882.鷹
そうだよ!!すげぇ緑ちゃん!!wwwwwwwキャ━━━━(゚∀゚)━━━━!!さっすが俺らのエース様!!wwwwwww
そうと決まれば他の星マークんとこに突撃しに行くぜ!!(*≧∪≦)
883.別世界のななし
おぉ!良かったまだ詰んだわけじゃなかったか!!
884.別世界のななし
よっしゃ!次のヒントも見つけに行こうぜ!
885.別世界のななし
3人とも、くれぐれも気をつけてくれよ……。
もうお前達があんなになってんの見たくないぞ。
886.別世界のななし
だな……。
でも今回は赤様がいる!!関口君が霊関係だとしたら、かなり心強いぞ!!
887.別世界のななし
>>887 なんてったって俺らの赤様だからな!
888.別世界のななし
>>887 そうだな!俺らの赤様だもんな!
889.鷹
ありがとな皆!怖くないわけじゃないけど、でも行かないわけにはいかないし、死ぬわけにもいかない。黒の為にもな。
てかお前らのその赤信仰はなんなのwwwwマジウケるんだけどwwww
確かに赤の百物語はすごかったけどさーwwwwww
後な、多分お前らが思ってる以上にこの赤……超心強いから(*´A`*)
890.別世界のななし
そうだ、お前達は生きて帰ってくるんだからな!勿論黒も!
891.別世界のななし
あぁ、絶対だ。
だからくれぐれも無茶はしないでくれ。
892.別世界のななし
さっきの話で赤様の凄さはこれ以上ないぐらいに伝わってきたからな……。
味方だと心強いってやつだなって思った。
893.別世界のななし
>>892 あぁ、わかる。
894.緑
>>892 まぁ、その通りだ。
3人共、十分に気をつけるのだよ。
相手がどれほどのことが出来るかはまだ未知数だが、とりあえず人の声を真似られるのは確かなのだよ。
姿が見えない相手と情報を共有したい場合は、極力このスレを使うことにした方がいい。
名前を呼ばれても下手に動いたり、答えたりもしない方がいいだろう。
895.別世界のななし
ふむふむ。
896.別世界のななし
そっか、さっきは火の声を真似て黄をおびき出したんだっけ。
897.別世界のななし
じゃあとりあえず情報はこのスレで、だな。
898.赤
わかった。黄にはしっかり言いつけておく。
899.別世界のななし
黄限定wwwww
900.別世界のななし
ちょwww優しくwww優しくしてあげてねwwwww
901.鷹
ちょっとテストしてみた。
赤「ということだ黄。わかったね」
黄「わかったっス!(*>v<)ゞ*゜+」
赤「あ、ちょっと僕トイレに行ってくるよ(赤トイレへ)」
(暫くして)
赤「黄!鷹!ちょっとこっちに来るんだ!」
俺「……っ!?(身構え)」
黄「どうしたんスか赤っち!!(リビングから顔出して)あ」
俺「wwwwwwwwww」
赤「……黄」
おいwwwwwwwwww
902.別世界のななし
黄wwwwww
903.別世界のななし
わかってないwwwwwwww
904.別世界のななし
黄wwwwwおまwwwwww
905.別世界のななし
わんわんおだからなwwwwwwww
906.鷹
赤「黄……さっき僕が何を言ったのか、もう忘れたのかな?」
黄「ご、ごめんないっス!アワ((゚゚дд゚゚ ))ワ」
赤「次は、ないよ」
黄「はい!(`;Д;´) 」
赤「お手」
黄「はい!(`;Д;´) (赤司の掌の上に手乗せる)」
何wwwwwwwwやってんのwwwwww
やべぇwwwwwマジwwwwww犬のしつけwwwwwwwwwwwwブハァwwwwwwww
907.別世界のななし
赤様wwwww
何やってんだwwwww
908.別世界のななし
お手wwwww犬かwwwww
909.別世界のななし
でもなんかほっこりしたwwwwww
910.別世界のななし
お手wwwww黄もやるなよwwwww
911.緑
相変わらず緊張感のない奴らなのだよ……。
912.黒
全くですね。
913.別世界のななし
新しいスレ板立てたよ!( ゚∀゚)つ【必ず】知らない場所で奮闘中なう【帰る】
914.別世界のななし
!?
915.別世界のななし
は!?
916.別世界のななし
え、黒って……え!?
917.黄
黒っち!?黒っちなんスか!?
無事だったんスねええぇぇぇぇ(゚∀゚)⌒Y⌒(。A。)⌒Y⌒(゚∀゚)⌒Y⌒(。A。)⌒Y⌒(゚∀゚)!!
今どこ!?すぐ迎えにいk
918.別世界のななし
黄、嬉しいのはわかるがとりあえず落ち着けwwwww
919別世界のななし
でも本当に黒か?
成りすましの可能性の方が高いだろ。
だって黒って、……黄と鷹の前で、さ。
920.別世界のななし
てか黄最後どうした?操作ミスか?
921.緑
>>912のIDは黒のもので間違いないな。
黒、お前生きてたのか。今どこにいる?
922.別世界のななし
ID一緒なのか!
ってことは、黒なんだな!!無事で良かった!!
923.赤
すまない皆、黒に確認したいことがある。少し控えていて貰えないか。
黄の最後は、ちょっとうるさかったから黙って貰ったんだ。心配をかけてしまったようならすまないね。
924.別世界のななし
(つ、ツッコミたいけど……)ROMってます!
925.別世界のななし
(黄が騒いでるのか……)これ以降はいいと言われるまで待機してます!
926.赤
ありがとう。
さて黒。単刀直入に聞こう。お前は本当に、本物の黒か。
927.黒
はい。君の元チームメイトの黒です。
928.赤
証拠になるようなことは言えるかな。
929.黒
去年赤君と部活の冬の大会の会場で会った時いきなり僕の相棒である火君に初対面で鋏を突きつけたことは今でも根に持ってます。
930.鷹
[壁]ロ゚;)))<(え、黄これマジな話なの?)
931.黄
(これは、マジな話っスね)>(((;゚ω[壁]
932.緑
[壁]-□)))<(俺のラッキーアイテムの鋏で攻撃したのだよ)
933.赤
なるほど。それで今お前はどこにいる?
934.黒
今公民館の前まで来ました。
詳しくは会ってお話した方がいいと思います。
家の前で待っていて下さい。
935.赤
そうか。
……悪いが、そちらの指定には従えない。罠という恐れもあるからね。
とりあえずお前が黒であるならば、住宅地の入り口のとこまで来てくれ。
お前の姿をこの目で見るまでは、安心は出来ない。
それから黄、うるさい。罠の可能性があるから止むなくと言っているだろう。
936.黒
わかりました。じゃあそこまで言って( ゚∀゚)<ズガタカー!オヤコロー!)と叫べばいいんですね。
937.赤
やめてくれ。
僕も若かったんだ(ノ)ω(ヾ)
すまない、待たせたね皆。もういいよ。
938.別世界のななし
あ、はい。
939.別世界のななし
えと……どこからつっ込んで行けば……。
940.別世界のななし
とりあえず赤様、初対面の人間に刃物を向けるのは止めた方がいいと思います。
941.別世界のななし
>>940 禿同
後すげぇタイミングで新スレの報告にワロタwwwwww
942.別世界のななし
>>913ありがとうな!
ただ、タイミングはもうちょっとなんとかならなかったのかwwwwww
943.913
(*´・ω・。)σ……ゴメンネ
・
・
・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「……っう」
漏れ出た小さな声に、ハッと意識が呼び起こされた。
ほとんど反射のように体を跳ね起こし、荒い息のまま辺りを見回す。
「ここ……って、公園……?」
目の前の景色には見覚えがあった。ゲーム内に入って来た時にまず辿り着く公園である。
どうやら最初に目が覚めたこの丸太小屋の遊具の上で、またもや目を覚ましたらしかった。
けれど……どういうことだと眉を顰める。
自分は確か、高尾と黄瀬と共に星マークのポイントの家にいたはずだ。
そして―――あの赤い化け物に襲われた。
間違いない。頭を掴まれた時のあの割れるような痛みを覚えている。自分の数倍あるであろう大きな顔についた底の知れない
黒い目に、裂けた口。やけに白い人間のような歯並びの口がぐわりと開いたお陰で、それは奥歯まで見ることが出来た。
そしてそのまま……。
ブルリと背筋が震えた。寒くもないのに、カチカチと鳴る歯を止められない。
自分の体を抱きしめて―――黒子はギュウっと目を瞑った。
一瞬だけ、腹に感じたあの化け物の歯の感触が忘れられない。
ただ痛みを覚えていないことだけは、不幸中の幸いのように思われた。死ぬほどの痛みを覚えては、人は生きていけないのだろう。
そう考えてふと、じゃあどうして今自分はここにいるのだろうと思った。
あの時、確実に自分は死んだはずだ。自分があの場から化け物を振り払って逃げ切れるとはとても思えない。
そう言えば高尾と黄瀬は逃げられただろうか。無事でいてくれているだろうか。
「っ……!」
起きた瞬間に様々なことを一気に考えたからか、頭がこんがらがって痛くなってきた。
「落ち着け……。―――まず、自分の持ち物から見ていきましょう」
気を落ち着かせる為と、情報を整理する為にわざと声に出して一つ一つ確認していく。
まずは何か持っていないかと、パタパタと自分の体を叩いた。着た覚えのない、けれど着慣れているその半袖のパーカーは、胸や
腹などにポケットが多めについている。
しかしそのパーカーのポケットには何も入っておらず、黒子は首を傾げた。
次いでズボン。これまた履いた覚えはないけれど履きなれた七分のカーゴパンツ。
それをパタパタとやってみると、何も入れた覚えのない尻ポケットに何か固い物が入っているようだった。
まさかと思い取りだしてみると、それはやはり自分の携帯で、ここも最初の時と同じなのかと驚いた。
確か最後に携帯を使った後は、いつもそうしているように、ズボンの横ポケットに入れたはずなのだけど。
「まぁ、細かいことは置いておきましょうか。なくなってなかっただけマシです。くろちゃんを見れば高尾君と黄瀬君が無事か
どうかわかりますね。後は……」
残りのポケットを探したが、それ以外の持ち物は持っていないようだった。
最後自分は携帯以外に、地図と、それから何の用途に使うのかわからない太鼓のバチを持っていたはずだが。
何処かで落としたのだろうか……そう思って考えてみるが、どうしても化け物に襲われた後から目が覚めるほんのさっきまでの
間の記憶が思い出せない。
黒子は、考えてもわからないものをいつまでも考えてても仕方がないと思考を切り替えると、まずは皆と合流しなければと
くろちゃんねるを開いた。
携帯の中は変わりないらしく、ブックマークにいれておいたくろちゃんねるのスレはそのまま残っている。
スクロールバーの長さが安定していないうちに、黒子はカーソルキ―を操作させた。
自分が居た時ですら結構な数字までいっていたはずなので、最新のものはずっと下までいかないと見ることが出来ない。
普段ガラケーでそこまでの不便は感じない黒子だが、こういう時は指でさっさかと動かせるスマホを羨ましく思う。
「ここら辺からですね……」
心当たりのあるコテハンが何人かスレに現れていた。
部活の監督であるリコや、日向であろう名前を見て、きっと今頃大変な心配をさせているだろうなと心苦しくなる。
黄瀬と高尾のコテを見つけた時は、心の底から安堵した。どうやら二人は無事に逃げ切れたようだった。それだけでも、あの時
黄瀬の前に踊り出た自分が報われるというものだ。
けれど二人の書き込みを見て、辛い思いをさせてしまったとも思った。
それはそうだろう。人が目の前で殺されて、平静でいられるはずがない。
高尾がいて良かった。彼が咄嗟に黄瀬を引っ張っていってくれなければ、きっと黄瀬はあの場を動かなかっただろうから。
それではダメなのだ。彼らは、元の世界に帰らないといけないのだから。
ならば自分がここにいるのはどうして……いや考えるのはやめよう。今ここで一人考えていたとしても結論を出せるとは思えない。
とにかく皆がどうなっているか現状を把握し、合流するのが先である。
黒子は自分にそう言い聞かせると、カーソルキーを押して下へ下へと進んだ。
だがそれも長くは続かずピタリと止まり、黒子の目が大きく見開かれる。
その顔は、あの時の高尾と黄瀬と同じもので。
「……赤司君」
やはり同様に、なんてことを……と苦虫を潰したが如く顔を顰めた。
だがまた、赤司がここにいてくれるということになんとも言えない心強さを感じてしまっているのも事実だ。いやでも……。
……仕方がないので一先ずイグナイト一発でプラスマイナスゼロにしようと自分を納得させておいた。
途中の赤司の輝かしい武勇伝はスッ飛ばして、家の中に着いた所からまた目を通していく。
「"夏の子供の朝。向かうのは最初の場所"……これがあの時見つけた紙に書かれてた言葉ですか」
黒子が見つけていたと思わしき紙を発見したという赤司の書き込みは、確かに自分があの時写真立ての中から発見した紙だった。
ついでに地図も部屋の前に落ちていたらしい。赤司はもう地図を大体把握しているので、それは高尾に渡されたようだ。
太鼓のバチもその辺りに落としたのかと思ったが、それを見つけた旨の書き込みはなかった。
それにしても、この言葉はどう言った意味なのだろうか。
スレでも言っている通り、その意図すらもわからない。
首を傾げているうちに、今の所最新であるスレッドまで辿り着いて、黒子は一旦携帯を閉じた。
リビングを探索し直すという高尾の言葉に、折角だから自分もこの公園を一通り見て回ろうと思ったのだ。
ここまで開けた場所なら化け物―――いや関口君が来ても逃げられないことはないだろう。
絶対に皆を元の世界に戻すのだ。いつまでもビクビク怯えてなどやるものか。
「さて、高尾君達が探索を終わらすまでにこちらも済ませないと」
と言っても、閑散としている公園なので、探索と言ってもさほど時間はかかりそうになかった。
まず小屋から下りて、その下、周辺を見て回る。軽く落ち葉も蹴ってみたが何も出てこなかった。
続いて砂場、誰かが忘れて行った……という設定であろうバケツ。動かせない。
ブランコは乗ることが出来るようだ。試しに乗って漕いでみた。
調子に乗って立ち漕ぎで思いきり加速をつける。一定の所まであがると、植木よりも高くなりフェンスの向こうが見渡せた。
因みにそのフェンスの向こうは、高尾が最初下っていった道。つまりフェンスの向こうに見える地面はこの公園よりずっと
低い所にあって、ここからフェンスの向こうを見るとかなり高い位置でブランコを漕いでいるような錯覚に陥る。
ちょっと玉がひゅんとなった。普通の遊具でも立地によっては絶叫マシンになりえるものである。
「……あ、いけない。つい楽しくなってしまいました」
崖の上のブランコを思う存分堪能してから、黒子は当初の目的を思い出してそそくさと次の場所へ移動した。
少しだけ戻って、最初の小屋の隣に立っている倉庫に近づく。
青い塗装が塗られたドアのそれは、運動場にある体育倉庫に似ていると思った。
倉庫の扉には鎖が付けられ、錠前で施錠されている。どうにも開く気配はない。
倉庫を前にして向かって左には、ただ木々が茂っているのみだ。右側が小屋の遊具である。
さてじゃあ次はと振り返れば、藤棚があった。
周りを見回してみたが、目ぼしいものは後その藤棚で最後のようだ。
黒子は公園の真ん中を藤棚に向かってつっきりながら、そう言えばこの公園、倉庫だけじゃなく作りも小学校の運動場のようだなと
思う。
遊具は全て隅に寄せられ、真ん中がぽっかりと開いているのだ。平面を覆っているのもコンクリートではなく土なので、白線で
トラックを引けばこのまま陸上競技が出来そうである。
バスケゴールはない。少し残念だ。
藤棚の下まで来ると、上を見上げた。
格子状に供えられたそれにびっしりと茎が絡まって、見事に天井を作っている。
時期でないのか花は見られなかったが、風が吹いたら心地いいのだろうなと思った。相変わらずこの世界は無風無音であるが。
何かないかと見まわした黒子は、自分の右後ろにある柱に何か引っかかっているのに気付いた。
「これは……」
外そうとしてみたが、それは紐の部分が柱に打ちつけられてあって、取れないようになっているようだ。
しかしそれをつつけば、ゆらりゆらりと揺れて見せる。
黒子は少しだけ周りへの警戒を強めながら、紐は外さないまま揺れている紐の先端に括りつけられているものを手に取った。
括りつけられていたのは二つ折りになっているカードで、中は何かカレンダーのようなものが書かれている。
可愛らしい絵柄で縁どられているそれは、子供受けしそうなものだった。
「……なんでしょうか、これ」
カレンダーの升目には、キャラクターのスタンプが押されている。
ところどころ抜けている部分もあるが、ほぼ毎日押されていたそれが、ある日を境にパタリとなくなっているのが気になった。
黒子はそれを眺めながら、少し喉に引っかかるものを感じて首を傾げた。
昔……これに良く似たものをどこかで見たことがある気がする。
「なんでしたっけ?」
パタパタとカードで自分を仰ぎながら、どこで見たんだろうと思い出そうと記憶を辿ってみる。だがどうにも思い出せない。
あ、そう言えば向こうはどうなっているだろうとスレを覗いてみれば、あちらも探索は何の発見もなしで終わったらしく次の
探索場所に考えを巡らせているようだ。
そろそろ向かうべきかと、足早に公園から抜けながら、スレに書き込むため指を動かす。
『いいだろこれっ、頑張って毎日押して貰うんだ!』
先ほどから頭の中で、顔も名前を忘れてしまった昔の友達らしき声が自分に向かって笑っている。
魚の小骨のように喉に引っかかっている違和感は、依然としてなくなることはなかった
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